情報システムご担当者へ時事動向や日頃の業務に役立つ情報をお届けします。

IoTは便利だがセキュリティ管理が重要

テクノロジーの発展により、近年様々なモノにITが組み込まれ、インターネットにつながるようになった。IoT(Internet of Things)と呼ばれ、あらゆる企業が積極的に取り組み始め、社会の関心を大きく集めている。IoTによって我々の生活がより向上し、便利になるメリットも多いが、デメリットについてもしっかりと理解しておきたい。

IoTのメリット

iot%e3%81%af%e4%be%bf%e5%88%a9%e3%81%a0%e3%81%8c%e3%82%bb%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%aa%e3%83%86%e3%82%a3%e7%ae%a1%e7%90%86%e3%81%8c%e9%87%8d%e8%a6%81_01
IoTのメリットは何といってもモノがインターネットに繋がる利便性である。これまでもパソコン、プリンタなどのIT機器をインターネットに接続してきたという方が多いはずである。またデータはパソコンやスマートフォンに保存するだけではなく、クラウドのオンラインストレージに保存することが一般的になっている。これによって、インターネットに繋がる環境さえあれば、いつでもどこでも個人のデータにアクセスすることができるようになった。

IoTによってコストの削減も期待することができる。データの保存を個人が行う場合は、ストレージを用意し、バックアップのシステムを取り入れるなど諸々の管理を行う必要が出てくる。これらの物理的・時間的コストがオンラインストレージを取り入れることにより削減することができる。また、企業としては顧客が持つモノのデータをビッグデータとして取得し分析することにより、顧客情報を取得し、マーケティングや製品開発の役に立つというメリットがある。

他にもウェアラブル端末を使用して脈拍や体温を取得した体調管理、自動運転車による運転の自動化といったサービスが始まれば社会へのメリットは計り知れない。

IoTを活用した事例

iot%e3%81%af%e4%be%bf%e5%88%a9%e3%81%a0%e3%81%8c%e3%82%bb%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%aa%e3%83%86%e3%82%a3%e7%ae%a1%e7%90%86%e3%81%8c%e9%87%8d%e8%a6%81_02
現時点でIoTをどのように活用しているのか事例をいくつか紹介する。どれもまだ社会に完全に根付いているとは言えないが、各社が新製品・新サービスを続々と発表しているフェーズである。

●スマート家電、スマートハウス
外出時にスマートフォンを使用して、照明・エアコンの操作、帰宅に合わせてお風呂を沸かすということができる。スマートハウスは照明やエアコンなどのモノをインターネットに繋ぐという発想の他に、家を丸ごとインターネットに繋ぐというイメージである。他にも、家全体の消費電力や発電量、月毎の電力使用状況をインターネット上で管理するなどの技術も存在し、家庭内の各機器を自動的に監視して制御することができる。また、家の中の様子をスマートフォンで監視することができるシステムも存在する。これによってペットや乳児を外出先からでも見守ることが可能である。乳児が口に含むおしゃぶりをインターネットに繋ぐ製品では、乳児の体温をスマートフォンで確認することができる。

●ウェアラブル端末
ウェアラブル端末とは、身に付けて持ち歩くことができる情報端末のことである。メガネ型や腕時計型が分かりやすい。メガネ型では画像情報が取得でき、見ている景色の撮影機能が付いている商品もある。腕時計型では、血圧や脈拍などの健康状態を取得したり、メッセージの閲覧、返信といったスマートフォンの簡単な操作を行うことができる。普段身に付けているモノがインターネットに繋がるので、使用者は常にインターネットから情報を受け取れるという利便性がある。

●自動車
昨今話題の自動運転システムの他にも、位置情報を使用したルート案内サービスがある。ワイパーの動きやブレーキの情報をビッグデータとして取得することにより、ゲリラ豪雨の天気予報システムや渋滞情報システムに使用する事例もある。

IoTのデメリット

iot%e3%81%af%e4%be%bf%e5%88%a9%e3%81%a0%e3%81%8c%e3%82%bb%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%aa%e3%83%86%e3%82%a3%e7%ae%a1%e7%90%86%e3%81%8c%e9%87%8d%e8%a6%81_03
IoTは多大なるメリットがある反面、デメリットも理解しておかなければ予期せぬ損害を被ることがある。IoTのデメリットとしてまず挙げられるのが、セキュリティの問題である。インターネットを介している以上、インターネットに繋がったモノをハッキングされる可能性は常に秘めていると考えたい。パソコンやスマートフォンが乗っ取られるだけではすまない事故や損害を受けることがあるかもしれない。例えば、インターネットに繋がった車をハッキングされた場合、大事故を引き起こしかねない。他にも様々な個人情報がインターネット上で管理されるため、情報漏洩した時のリスクがこれまで以上に大きくなる。

安心してIoTのメリットを享受するためには、セキュリティの強化や管理が不可欠である。常にセキュリティの更新や最新の情報に目を向けているよう意識しておきたい。

'